2025年10月20日月曜日

フィールドワークに行ってきました

 10月19日(日)に下山門校区人権尊重推進協議会で、フィールドワークへ行ってきました。今回は嘉麻市碓井平和祈念館で、戦争と人権について学びました。

「平和の火」八女市星野村にある広島原爆の焼け跡から持ち帰った火を分火されたもの。平和祈念館の入り口にあります。昔ながらのカイロをつかって分火されたのだそうです。

嘉麻市教育委員会生涯学習課の青山さんに展示品を見ながら解説をいただきました。
昨年まではこの平和祈念館で学芸員をされていました。丁寧にお話下さいました。

海軍飛行予科練習生の制服。7つのボタンは世界の7大陸・7大洋を意味し、世界中を舞台に活躍してほしいという願いがこもっているそうです。当時の少年たちの憧れの制服でした。

戦場から家族に宛てた手紙。検閲があったので、戦争に反対する内容や、弱音を吐くことも許されませんでした。戦争末期は紙も不足していたので小さい字でびっしりと文章が書かれています。
物資が不足していたので、供出(強制的に差し出す)させられた犬や猫、うさぎ、ヤギなどの毛を使って兵士の防寒具の材料にされていました。

爆弾三勇士の文鎮。キャラメルのグリコが賞品としてつくったもので子どもたちに人気がありました。命を捧げるのが美談となって影響を与えました。

女性も国を支えるよう大日本国防婦人会という組織のなかで戦争に参加して軍国主義をあゆみました。

内地の女性が兵士に当てた慰問文。便箋もかわいらしく、現在とさほど変わりません。文通によって兵士を励ましました。

青山さんを囲んでの記念写真

碓井平和祈念館では丁度この時期の企画展「あの日の声が聞こえる~記憶と記録をたどるアジア・太平洋戦争~」が行われていて、当時の新聞・雑誌などのメディアを通じて、アジア・太平洋戦争を「個人」と「社会」の両視点から見つめ直し、平和について改めて考えるきっかけとなりました。

午後からは国指定重要文化財の旧伊藤伝右衛門邸を見学しました。

旧伊藤伝右衛門邸

応接室
写真が映えますね

華麗で贅を尽くした室内

約50mの畳廊下は圧巻です

中庭も素敵

2階の白蓮の居室
部屋からは美しい庭園が
鑑賞できます

日本画の水上泰生の蝶の絵
蝶の好きな白蓮のために
造られた天袋

白蓮館

丁度藤袴が見ごろでした

とても良い香りです

素晴らしい庭園でした

お土産ショップの前も
季節の花が飾られていました

少々小雨のお天気でしたが、ゆっくりと学びの多いフィールドワークとなりました。この日の学習を活かして、校区の人権尊重推進協議会の活動に役立てていきたいと改めて思いました。