11月17日(日)に校区人権尊重推進協議会で、
フィールドワーク佐賀を実施しました。
今回は佐賀の数多い偉人の中の一人、佐野常民に着目しました。
日本赤十字社の前進である博愛社を立ち上げた人です。
佐野常民コーナー
訪れたのは佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館です。
三重津海軍所跡は世界遺産に認定されています。
この広い土地の下に貴重なものが埋まっているのです・・・
当時の海軍所の様子を再現した映像は
大画面ですごい迫力!!
常民は海軍所の発展に尽力し、佐賀藩を代表してパリ万博に派遣
されたおり、スイスのアンリー・デュナン(学校で昔習った覚えが・・・)
の赤十字と出会い、その後の日本での赤十字社立ち上げに
つながっていくのです。
西南戦争において敵も味方も関係なく救った博愛の精神は
現在にも受け継がれています。
午後からは常民の他にもたくさんの偉人を輩出した佐賀藩について、
10代藩主鍋島直正が再建した本丸御殿を
忠実に再現した木造建築です。
鍋島直正公
佐賀藩は優秀な人材も多く、幕末の近代化のトップランナーでもありました。
見学するにつれ進んだ科学技術には驚かされました。
天然痘が大流行した折、オランダから取り寄せたワクチンを長男に
まず接種し、その成功をきっかけにワクチンを全国に広めました。
これは幕末のカメラなのです!
午前と午後の見学の間に、レストランに立ち寄りました。中で若い外国人の
スタッフさんが数名いらして、「どちらから来られたのですか?」と尋ねると、
「ウクライナです。もう2年以上になります。」とおっしゃいました。
流暢な日本語で、てきぱきと仕事をこなしていらっしゃって、笑顔の美しい方でした。
その笑顔の奥には祖国への想いや平和への願いがこめられているのだなと思い
胸が熱くなりました。
何げない街中のレストランを訪れても、
そこには平和について学ぶべき要素があり、
予期せぬところに発見がある。これぞまさしくフィールドワークなのだなと
実感しました。